リニューアルした水爆書店

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ネタバレの話

今日の記事はツイッターでよくオタク達が議論している話題ランキング上位であろうと思われるネタバレについてです。

 

「ネタバレが嫌ならまずネットを見るな」というのはその通りっちゃその通りだし、私もよく言ってますけどあまりにも身も蓋も無さすぎるので。

 

ネタバレが良いものであるか悪いものであるかという議論はしません。

 

「ネタバレをされてから作品を鑑賞する方が理解が深まったという研究結果がある」みたいな話を見聞きしたことはありますが、じゃあネタバレ無しで二回鑑賞しろっていう話ですよね。

 

ネタバレの存在自体は有意義です。特定の作品の結末だけを知りたいという人は少なくないからです。有名作品のタイトルを検索サイトに打ち込めば、まず「〇〇 ネタバレ」とサジェストされることからもネタバレの需要の高さが分かります。

 

しかし意図しないネタバレをされて喜ぶことができる状況というのはまず思い浮かびません。意図しないネタバレをされることに興奮する性癖の持ち主くらいでしょう。

 

なのでこの記事では意図しないネタバレと上手く付き合っていく方法と、情報発信者はどれくらいネタバレに気を使えばいいかについて説明します。

 

どちらかというとネタバレアンチの人とネタバレに気を使い過ぎている人に見て欲しい記事です。ネタバレに寛容な方は読んでも大して新しい知見を獲得できないかもしれません。

 

 

1.ネタバレされない方法

①インターネットをやめる

冒頭で身も蓋も無いとは言ったものの、やっぱりこれが鉄板のネタバレ対策です。より具体的にはSNSを断つのがいいでしょう。

 

何かを検索するためにインターネットを使う場合に意図しないネタバレに遭うことは非常に少ないでしょう。ちくわについて調べていたらCHAOS;CHILDのネタバレに遭ったなんていうのは、山手線に乗っていたら目の前に社会の窓が前回のブラッド・ピットが立っていたくらいの確率です。

 

CHAOS;HEADについて調べていたらCHAOS;CHILDのネタバレに遭ってしまうことはあるかもしれませんが、これは明らかにそいつの自己責任です。少しはネタバレに遭わない努力をしてください。ネタバレアンチの方々はこういった場合にもネタバレをした人間を叩くのでしょうか。

 

一方でSNSの場合は全く事情が違います。アニメの感想やその日の昼食の画像、排泄の報告など情報が無秩序に溢れています。また、自分のコミュニティの外にある情報も拡散されてくることによって目に入ってしまう。

 

つまりSNSを使うということは「世の中にある全ての情報を知りうるということを引き受ける」という選択をしたことになります。当然その中には自分の知りたくない情報、ネタバレも含まれています。

 

恒例の極論にはなりますが、ネタバレをされたくない人間がSNSを使うということはその作品の名前をGoogleの検索欄に打ち込むのと全く変わらないと言うことができます。

 

その上、ネタバレアンチの方々はなんとSNSを使用してネタバレを叩いているのです。常人には中々できません。

 

なのでネタバレされたくない方はインターネットを、最低限SNSを使わないようにしましょう。台風が来ているのに傘も差さずレインコートも着用せずに田んぼの様子を見に行かないでください。

 

 

②お外に出ない、他人と会話しない

オタクの皆さんは一日中誰とも会話せずに引き篭もっているのでこの点は大丈夫かもしれませんが、一応念のため紹介します。

 

意外とネットにネタバレを書くなとネット上でブチ切れている方々は、ネット上以外でもネタバレされうるという発想が欠けているのではないかと思っちゃいます。

 

バスに乗っている時、街を歩いている時、喫茶店で休憩している時、不意にネタバレが聞こえてきてしまうことはいくらでもありえます。それが今話題の作品についてならなおさらです。

 

仮にネット上でのネタバレを撲滅できたとしたら、ネタバレアンチの方々は街中でネタバレ反対のデモ行進でも始めるのでしょうか。

 

 

以上の二点を実行すれば、意図しないネタバレに遭ってしまうリスクは殆どなくなると思うので是非実行して見てください。これはワザップにも載っていないここだけの裏技です。

 

 

 

2.どこまでネタバレに気を使えばいいか

ここまでの話を裏返すと、私達が何らかの作品の話題を出すことは常に誰かをネタバレ被害に遭わせてしまう可能性があるということになります。

 

したがって「俺が鑑賞するまで一切の作品の話題をするな」というのがネタバレアンチの方々の意見ということになりますが、そうなると彼らは我々の表現の自由を害しているので違憲となり死刑になってしまいます。

 

彼らが死刑になり拘置所が忙しくなってしまっては気の毒なので、私達にも何かできることはないでしょうか。

 

具体的にはある作品の公開からどれくらいの期間はネタバレになりそうな話題を極力控えるべきかという話題です。

 

ネタバレ論争でよくでる話題ですね。結末が有名すぎたり、ある程度古い作品であればネタバレしてもいいというのが世の中の風潮であると思います。「ネタバレが嫌なら早く観ろ」というのは多くの人が持つ発想です。「早く観なかった」ことがネタバレされた人間の落ち度となるためにネタバレが正当化されるわけです。

 

逆に公開から間もない作品については多くの人がネタバレされた人に落ち度が無いと考えるため、ネタバレした人間への非難が集中しがちです。

 

ではネタバレが正当化されるボーダーラインはどこにあるのでしょうか。バナナマンはラジオで一週間くらいって言ってました。

 

これに関して個人的に推しているボーダーラインがあります。「誰かがネタバレをしているのを見たら(聞いたら)自分もネタバレしてよい」という基準です。矛盾し放題ですが検討の余地はあるのではないでしょうか。

 

皆で渡ろう赤信号的な理屈ではありませんよ。ある人がネタバレをして(ネタバレに十分配慮した考察ブログや、必要な人だけに見れる形でのネタバレは勿論除外します)以降にSNSを見たり外出するということは、今までの論法からだとネタバレに遭うことと同義です。つまり既にネタバレに遭っている人に対してはネタバレはもはや意味を成さないのでネタバレに気を使うことはないのです。

 

なのでネタバレに気を使ってしまう人は、誰かのネタバレを見てから安心してネタバレするとよいと思います。

 

 

おわりに

流石に酷すぎる理屈だと思ってます。しかしネタバレ解禁に関して明確な基準を考えろという問に対しての答えの一つではあると考えています。

 

要は「一週間も経ったのに観てないのが悪い」「一週間は短すぎる」「永遠にネタバレするな」みたいなやり取りをする暇があったらさっさと観に行くかSNSを閉じろっていう話です。

 

冒頭でいきなり何かのネタバレを載せようとしてたのですが、流石にネタでもなんでもなくただの悪意のテロなのでやめました。

 

 

 

 

以上。